オリーブ栽培

オリーブ栽培 · 28日 9月 2022
もうすぐ収穫なので足場を整えるために草刈りを実施。収穫では脚立も使うので足場を綺麗にしておかないと危険が伴う作業で毎年収穫前には必ず行う。画像はアルベキーナ、maruuでは一本しかない品種で苗を生産する時のため親木として育てている。maruuのオイルにメインとして育てるつもりはないけれど3年もすればそれなりに果実が着いて下手に品種にこだわり何年も果実が取れない状況よりはオイル含量が少なくてもこの品種の方が良いのかもしれない。ただ炭疽病にも弱いので防除は必須だし、できれば病気にかかりにくい環境での栽培がおすすめ。実際この木は昨年4年目で18kg収穫できて今年はかるく20kgオーバー間違いなしの状況。他にも昨年よりは果実が多い木もあるので収穫量も増産の見込みであとは販売が大事になってくる。もちろん製造も大事で来週には同業者と搾油時期の打ち合わせもする。山梨に来て5年半たってそれなりに形になってきた。これから先もいろいろあると思うけど早く安定させたいと思う。オリーブの木は安定してきたけど商売はまだまだこれから販売が順調なら搾油機の導入も考えるし、漬物やオイル以外にも作りたい商品があるので是非実現させたい。面白く過ごす。

オリーブ栽培 · 19日 9月 2022
今日は台風接近もあり畑の見回りと支柱のチェック。支柱は小豆島時代の実績として樹の本数5%が倒れれば被害が大きいと言えるけど今回の台風ではそこまで被害が出なさそうで一安心。毎年台風シーズンになると心配が増え、同時に収穫の日程が気になってくる。品種によって時期は変わるけど画像はレッチーノでもう果実の色が変わってきた。今年は果実が大きいので例年より熟度の進行が早い気がする。山梨だけだろうか。 神戸の知り合いでいろいろな果樹を育てている人もすべての果樹で5日くらいは早く収穫していると言っていた。今年だけなら良いけど、これからはこれまでと同じような時期に収穫が出来なくなるかもしれない。そういった事が起きると病害虫の発生、果実の着果、品質の変化も起きるかもしれないので少し心配になってくる。それでもダメになる時までオリーブを続けるしかないので結果ただの愚痴みたいになってしまう。山梨では気温の寒暖差が大きいので果実の色がつきやすい。山梨で栽培してみてわかった事だけど早生品種はオイル含量も少なく早い時期にオイルもマイルドになってしまうのでオイル用で早生品種はむいてない。かといって晩生の品種も程よい熟度になる前に霜がおりて果実が凍結する可能性も大きいので山梨では品種選びは大事になってくる。もちろん栽培する人が好きにすればいい事だけど、これから栽培を始める人は経験者に相談した方が良い。耐病性、オイル含量などを自分で見つけてもっともらしくひけらかす人がいるけど、そういう人たちでうまくいった人はあまりいない。ゼロではないけどほぼゼロと言っても良い。熟度の進行、たかが熟度、されど熟度といったところ。台風の支柱も常にしておいた方が無難。

オリーブ栽培 · 08日 6月 2022
先週には花のピークになり、今週雨が降ったのでもう生理落下のように不要な果実が落ち始めている。これから約二ヶ月くらい細胞分裂をしてその後肥大期になり果実が大きくなっていく。画像は今日のオリーブなのでここから更に果実が落ちていくけど、最近この子房があれば果実が受粉したと思い込んでる人が多いと思う。これがなければ必然雌しべが無いのだけど受粉する前の花が蕾の時に花びらの部分を取ると最初から子房は存在している。それが受粉したら大きくなっていくのでこれがあるといって受粉したわけではない。逆にこれがなければ受粉しようがないので最終的に果実は生らない。でもこの緑の粒を画像にして「オリーブの赤ちゃん」と言っている人が多いので半分当たっているような、間違っているような気がしてモヤモヤする。まあどうでもいいことかと思うけど、相変わらずオリーブの情報は曖昧だったり間違っている情報をアテにしている人たちが多くて栽培があまりうまくいかない原因ではないかと思ってしまう。もう少し正確な情報が出て来れば参考になったりもするけど、良い情報はそんなに簡単にはオープンにならないのも事実。実際自分が独立してみて思うことは全国でオリーブ栽培している人たちって殆どが経済的に余裕があり好きなだけでやっているんだなぁと。

オリーブ栽培 · 18日 5月 2022
比較的開花が遅いと思われる山梨で今日ミッションの開花を確認した。いろいろな条件で開花の時期は変わってしまうのだけれどミッションが最初というのは初めての経験だと思う。小豆島で主要4品種は最初にネバディロ、次にミッション、マンザニロで最後にルッカが開花していた。特にネバディロは開花するのが早いけどいっぺんには咲かないで咲いている期間も長かった。これで受粉、受精が順調にいけば着果となり生理落果などを経て10月〜11月に収穫となる。最近よく聞くのは受粉のこと。果実がならない原因を受粉だけで考える人が多い。受粉しても受精しなければ着果はしない。雌しべが無くても当然受粉、受精はしないのだけれど受粉樹とか天候を理由に果実がならないと言う人が多い気がする。品種で偏りはあるけど剪定は間違っていないか、肥料は間違っていないかなどは気にせず、果実が無いのを受粉のせいにする人が多い。そういう人達の特徴としてキャリアの浅い人が多い気がする。自分の経験ではミッションでも自家受粉はするので、やはり樹のコンディションがもっとも大事だと思うけどそう考えている人は少ない。剪定も何の為にするのか、肥料は何の為?メリットは?デメリットは?と問いたくなる。はたして弊害が無い場合は皆何を言いだすのだろうか。気になる。

オリーブ栽培 · 01日 3月 2022
今日は昨年大ダメージを負ったチプレッシーノの畑で剪定。ダメージからの回復を考えて昨年は軽い剪定なので結構旺盛に茂っていた枝をバッサバッサと切り落とす。でも切り落としている枝は不必要な枝だけなのでこれだけ悪影響になり得る枝が生えていたという事。小豆島ではこれほど徒長などは出ていなかったと思うけど山梨の土壌では凄く徒長が出てしまう。同じ量の肥料では強く伸びてしまうので今年は少し控えようと思う。ブドウも山梨と西日本では育て方が違うのでオリーブも西日本と同じ栽培方法では少し栄養過剰になりやすいかもしれない。違う見方をすればチプレッシーノは山梨では向いてない品種かもしれないという事。どの品種が山梨で一番適しているのかはこれから何年も栽培しないとわからないけど、とりあえずチプレッシーノ、ネバディロはやめたほうがいいかも。

オリーブ栽培 · 26日 2月 2022
ここ山梨でも明日から最低気温があまり下がらなくなってくるので条件の良い畑から剪定を開始した。画像はアルベキーナで剪定前と後。この品種は節間が短くて花が多く咲き着果もしやすいのでこれくらいで良いと思う。これでも昨年植樹してから4シーズン目で18kgぐらいだったか、結構優秀だったので今年は20kgは取りたいと思っている。樹形も今年の剪定でほぼ完成したので来年以降は疲弊枝、徒長枝などの剪定だけで済みそう。そういえば前職では老害というか剪定が酷い親分が居たのを思い出す。その方は暇があれば剪定をしてしまう人で、しかも脚立を使わず手が届く高さまでしか切らない。必然ブロッコリーみたいな頭でっかちな樹になってしまい、上にしか果実が生らず低い位置にはなり枝が無い状態の樹になってしまった。嫌な思い出。樹形を気にする人は剪定も大事とは思うけどやり方によっては剪定なんて高さを決めて制限をかければ収穫用はそれでいいと思っている。果実を生らすには剪定より日々の作業がとても大事なのだ。ただ状況に合わせて剪定することは大事でそれによって果実が着く着かないはあると思う。品種によって畑によっては剪定しないことが生らす秘訣にもなる。剪定が好きな人はあまり果実生らさない人が多いかな。剪定の何が楽しいのか。自分は剪定が大嫌いで仕方ない。必要最低限はするけど、鋏と鋸をもって顔つき変わる人もどうかと思う。

オリーブ栽培 · 19日 2月 2022
年末から散布していた堆肥だけどまだ本格的に耕運機をかけていなかった。小豆島の時は散布後すぐに耕運機をかけていたが山梨では寒さが厳しいので今くらいの時期にしているけど今年は例年より最低気温が低いのでなかなか作業に踏み切れない。でもオリーブ栽培は3月に作業が多くなってくるので今日は実験的に耕転してみた。恐らく大丈夫と思うけど、ひょっとしたら弱ってしまうかもしれない。この畑はそれならそれで仕方ないと思っているのでそれでいく。この後は日程を詰めて3週間後に肥料と石灰を入れて再度攪拌して4月に入る前に最後の攪拌が自分のルーティーン。この畑も今年で4年目昨年は樹が全部枯れる寸前までのダメージを負ったけど今年はある程度の果実を期待している。とはいうものの、この畑はチプレッシーノなので樹そのものを販売しているから既に10本程度の予約が入っているので3月には抜くものも。とりあえずノチェラーラの苗を植えようと思っていてゆくゆくはノチェラーラにしたいしその予定。また小さい苗から育てるのでお楽しみは4年後くらいから。それまで畑自体は完成してどんどんよくなると思う。

オリーブ栽培 · 10日 2月 2022
今日は雪。昨日から大雪と予報が出ているので今日はどうなるかが不安だけどこうなると人間にできることはほとんどないので今日1日見守るしかない。実際雪がどのようにオリーブに影響するか。これまでの経験では5cm程度の積雪で枝が折れたりするのを見たことはある。小豆島時代のことで地元の人たちは積雪5cmで「大雪」と言っていた。今回甲府盆地は20cm以上の積雪ということなので30cmとか雪が積もるとオリーブはいったいどうなるのだろうか。雪が積もる地方の人は冬支度として枝を縛って固定し、できるだけ雪が乗っからないようにしてるみたい。でも観賞用ならともかく収穫用に仕立てたオリーブでは無理があるので今回運任せで放っとくしかない。枝が折れたら角度、どの程度の積雪かを確認して雪が降る地域でのオリーブ栽培のノウハウにするしかできないけどやれることはやっておこうと思う。今日の夕方までは降るらしいけど7時でこの雪なので夕方までにはどうなっているか。何事もないように。

オリーブ栽培 · 26日 1月 2022
昨年植え付けた小さい苗にこの冬に支柱を設置する。なぜこの時期かというと、結構な肉体労働なので寒い時期でないと暑くて大変なのと樹が大きくなると枝を避けて支柱を設置するのがものすごい労力になるから。さすがにここ数年は年のせいもあってこの作業がとても疲れるのであれこれ考えるけど良い案が思い浮かばない。広い土地であれば垣根の支柱みたく一列で支柱を設置して行くのだけれどせいぜい1000平米程度の畑ではこの杭で三脚鳥居が一番コストが低く安全性も高いので結局はこれに落ち着く。10年倒木させずにしっかりと根を張らせれば支柱も品種によっては必要なくなるかもしれないけど、樹が若いうちは果実が着いて台風が来たら耐えられないので植樹をしたら支柱は必ずする事にしている。今年の堆肥は施肥完了して支柱もあと数日で設置完了するのでそうすれば肉体労働らしい作業はこれで終わるのであとは少し気が楽になってくる。さあ今冬ももうひと頑張りだ。

オリーブ栽培 · 23日 1月 2022
堆肥施肥と植樹準備はひと段落して今日は昨年植えた苗を見回った。色々な準備をして現状では不織布で巻いたもの、麻布で巻いたものは開けてないのでどうなっているか確認できないけど株元だけ麻布を巻いたものは今のところ問題なさそう。ただ明らかに寒さ、乾燥の影響は出ているのでこのまま冬を越えてくれるかはまだわからない。この畑は土壌がすごく良くて水はけも申し分ないので、ここがダメなら色々今後のことを考えなくてはいけない。品種はピクアルなので寒さにすごい強いわけではないけれどなんとか今年の冬を越してほしい。今日の朝がこの先10日間で一番寒い予想なのでこのまま気温が安定して春の気温まで厳しさがなければとてもありがたい。今年新しい畑に植樹すればmaruuのオリーブ植樹本数は約150本になる。この本数でウチは新漬けとオイルを生産して生活していこうと思っているので余程良い畑とか良い条件で話がない限りはこの本数で植樹はストップ。あとは毎年世話をして樹を大きく、果実を増産していくことに集中する。この本数でどれだけの収量を想定しているかというと5t程度でそれで家族を養っていけると考える。想像通りにはいかないかもしれないし、全然収穫できない年もあるかもしれないけど苗の生産その他の販売も視野に入れて、もちろん保険的な事も考えている。小豆島で尊敬していたおばあさんは約80本で毎年3t以上は収穫していた。小豆島で勤めていた会社は無駄に本数を増やして管理が行き届かずコストに見合わない収量だったので同じ事はしないつもり。良い樹を創る。

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