· 

熟度の進行

今日は台風接近もあり畑の見回りと支柱のチェック。支柱は小豆島時代の実績として樹の本数5%が倒れれば被害が大きいと言えるけど今回の台風ではそこまで被害が出なさそうで一安心。毎年台風シーズンになると心配が増え、同時に収穫の日程が気になってくる。品種によって時期は変わるけど画像はレッチーノでもう果実の色が変わってきた。今年は果実が大きいので例年より熟度の進行が早い気がする。山梨だけだろうか。

神戸の知り合いでいろいろな果樹を育てている人もすべての果樹で5日くらいは早く収穫していると言っていた。今年だけなら良いけど、これからはこれまでと同じような時期に収穫が出来なくなるかもしれない。そういった事が起きると病害虫の発生、果実の着果、品質の変化も起きるかもしれないので少し心配になってくる。それでもダメになる時までオリーブを続けるしかないので結果ただの愚痴みたいになってしまう。山梨では気温の寒暖差が大きいので果実の色がつきやすい。山梨で栽培してみてわかった事だけど早生品種はオイル含量も少なく早い時期にオイルもマイルドになってしまうのでオイル用で早生品種はむいてない。かといって晩生の品種も程よい熟度になる前に霜がおりて果実が凍結する可能性も大きいので山梨では品種選びは大事になってくる。もちろん栽培する人が好きにすればいい事だけど、これから栽培を始める人は経験者に相談した方が良い。耐病性、オイル含量などを自分で見つけてもっともらしくひけらかす人がいるけど、そういう人たちでうまくいった人はあまりいない。ゼロではないけどほぼゼロと言っても良い。熟度の進行、たかが熟度、されど熟度といったところ。台風の支柱も常にしておいた方が無難。