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ついに出た炭疽病

今日業務委託の畑で試験用果実の収穫に立ち会った。この畑での品種はミッション、ネバディロブランコ、レッチーノ、コロネイキ、それとコロネイキに混じっていた不名品種である。その中で着色が進んでいたのはネバディロブランコとレッチーノだけどネバディロブランコが炭疽病を発症していた。2週間前までは発症していなかったけど今日発症が確認できた。2週間前に殺菌剤散布をして今日まで雨は降らなかったがこの病気が出るという事は畑の状態がよくないからだろう。実際今日の朝時点で樹がびっしょりと濡れていて湿度が高いという事がわかる。この病気は真夏のように暑い時は発症しにくく、気温が下がり果実も変色して病気などへの抵抗性が下がるこれからがもっとも発症してしまうのでこの圃場の今後が気になる。対策はというとネバディロは今すぐ収穫するかセイビアーフロアブル20などの殺菌剤散布。殺菌剤散布の場合はもちろん同じ圃場内他の品種も散布したほうが無難だけどこの農薬はオリーブの場合7日前までしか散布出来ないので収穫日程には気をつける。もう一つの手段としては果実が着色する前に収穫してしまうこと。なぜかというと緑果の場合、熟果よりは病気への抵抗性が高いので発症前であれば果実の腐食、胞子の形成などを防げる事もある。ただ菌自体はとっくに果実はもちろん樹全体にまわっている可能性が高いため殺菌剤を樹全体へ散布するのを忘れないほうが良い。今年は果実の肥大と着色が1週間以上は早いのと温度が病気にとって適温という事も病気の発生に繋がっていると思うので収穫後はしっかりと殺菌剤散布しよう。小豆島は今年どうなのだろうか。山梨ではまだ見ないけどこの炭疽病の怖さは十分知っている。