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今年も始まったハマキムシ

今日は業務委託の畑で作業。去年はこの時期にカイガラムシが発生していたのでチェックするとやはり発生を確認、殺虫剤散布をした。カイガラムシはあまりにも気持ちの悪い画像なので掲載は自粛。そのかわり発生しはじめで、まだそんなに被害は出ていないけどハマキムシがいたのでその画像を。5月はあまり大量発生しないけどそれでも被害が出るとオリーブの樹全体のバランスは崩れるし、余計に窒素過剰の症状が出てしまうのでできるだけ防除したほうが無難で、天気を考えると今日の殺虫剤散布がこの畑では適期と思う。毎年GWくらいにハマキムシは発生するけどその前には毛虫の被害が出るのでなんだかんだ毛虫とハマキムシを駆除するとなると殺虫剤も二回散布がいいかもしれない。もしくは殺虫剤散布を一回にしたいならハマキムシの発生に合わせて農薬散布するよりは先の毛虫の発生に合わせたほうが良いと思う。なぜなら毛虫に葉を食べられる事により窒素過剰状態になりハマキムシの被害が出やすいからだ。この辺は栽培している人が考えてやればいい事だけど自分の経験上はそう思う。この畑は今年2シーズン目だけど今年は花芽も結構付いているので着果すれば面白いけど何より降水量が2000ミリは軽く超える地域なので殺虫剤はもちろん殺菌剤も頻度が多くなる。農薬には回数、時期などに限りがあるうえに特性上、菌、虫に耐性をつけてしまうかもしれないので良く考えないといけない。あと問題となるのは肥料で雨の多い地域は流亡しやすい成分などに配慮して小豆島の時とはバランスを変えないといけないと思う。特に窒素は最低限でいいと思うし、できれば有機で緩効性のものが自分は望ましいと思う。他には水分が過剰な伸長をさせてしまうのでカルシウムなどを如何にPHを上げすぎずに樹に与えるかが重要になる。雨が多い地域で収穫量を増やすには考える事、しなくてはいけない事が多いけど、それも含めてやはりオリーブ栽培は最高に面白いと思う。これが放っておいても果実が着く作物で土壌も適応性が高く病気だけを気にして農薬散布する作物の場合は面白くない。あくまでも個人的な思いだけど。