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今年最後の搾油指導

昨日今年最後の搾油の指導に行った。東京でオリーブを栽培して今後商品化するので搾油機を購入したみたい。100kgのミッションを二回に分けて搾油をしてみた。どうもモデルチェンジしてからこれまでとは具合が違うので調整してみても今回はあまり変化がない。自分的には60点くらいで納得がいかないけど初めて触る機械で2回という事を考えれば仕方ないかもしれない。納得いかない点は果汁がオイルに少し混じる事と最後デカンターに残るオイル量。前回を踏まえて今回ノズルを締め込んだけどそれでも果汁が多少だけど入る。果汁が混ざるけどデカンターに残るオイルもある。まあ原因は送り込みの量の調整なんだけど前回の型よりも圧倒的に多く速いみたいなので遠心分離工程も早くなるから悪い事ではないかも。ただノズルの調整幅が狭いので送り込みの能力だけが上がっているけど遠心分離とノズルとのバランスがミスマッチ。もう少し遠心分離のパワーをあげて欲しいしクラッシャーの処理能力も上げて欲しい。そうすればもっと早く良い品質のオイルが搾れるので少しマイナーチェンジしてくれれば良いのだけど。下手に意見をいうと気分悪くされてしまいそうなのであまり言わないけど、やはり日本で搾油機ができないものかと望んでしまう自分がいる。確かにイタリア製は格好が良いのでそのセンスはそのままに日本人の緻密な作品ができたらなあ。ところで昨日のクライアントは東京生まれの東京育ちで代々続く農家さん。自分も東京生まれの東京育ちなので話をしててなんとなく違和感がなくリズムも合う。自分だけが思っていただけかもしれないけど、なんだろう人間て地方で個性が出る。確かにオリーブもそれぞれ個性がある。