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台風

昨年の挿し木を今年の春に植え、夏に移植した苗が今のところ順調に育っている。1mは超えて今年中にあともう少しは伸びてくれると思うので今後も楽しみ。ただ山梨の冬越えをしなくてはいけないので今年は不織布で巻き冬の乾燥に万全の状態で備える。その前に台風がやってくる。一旦は温帯低気圧に代わり勢力も少し落ち着くはずだったけど台風のまま来ることになった。それでも勢力はだいぶ弱くなり山梨の南を通過する予定で今回山梨では風も大して吹かないし雨も多くは降らない予報なので正直ホッとしている。小豆島時代にも台風は何回も経験した。約2500本のオリーブ畑で一番ひどい時で倒木含めて70本程度の被害を出した。2.8%ほどの被害。被害が多く出た他社でも5%くらいの被害で済んだのは支柱をしているから。特に小豆島ではミッションが多いのだが、この品種がとにかく倒れやすく支柱は必須のオリーブ。自分がいた会社でも被害が出たのはミッションのみ。なのでルッカなどで支柱をしていれば台風でも倒木などの被害はあまりでないと思う。特に関東周辺の果樹に適した土壌の場合は西日本、小豆島などに多い花崗土土壌より根が深く張るので樹は倒れ難い。2年前の台風では倒木ではなく折れた樹をたくさん見たけどその時は竜巻が発生しただろうと言われていたので通常の台風なら倒木被害はあまり出ないはず。だけど炭疽病に弱い品種は強風の雨に打たれて果皮が傷つき病気の発症リスクが高くなる場合もある。引き続き台風、降水量に気を配り11月中旬までの収穫を無事終わらせたい。