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ピクアル 若木

まだ安定はしていないけど今日で甲府盆地の雨は落ち着きそう。恒例のパトロールで、雨の影響もあり果実が大きくなっていく。多分明日から気温も上がり水分もあるので光合成が活発になり樹も充実していくと思う。写真はピクアルの若木。植樹して3年半くらいで果実がどっさりと着いて一本で10kgは取れそう。これだけ着くと来年どうかは解らないけど経験上隔年結果が出たほうがトータルでは収量は多いので来年は来年でどうにかするしかない。品種の特性だと思うけど果実が着きやすいし樹形もコントロールしやすいので優良品種だと思う。若いうちから果実が着きやすいのは=樹の成長もある程度良好な品種が多いと思う。アルベキーナ、コロネイキ、ピクアル、ミッションなどがそうだと思うけどアルベキーナなんかはオイルが少ないと思うので収穫用としては日本で栽培するのは微妙に感じる。それでも好きな人もいるので人それぞれ。レッチーノ、ルッカなんかは癖があり成長の割に果実を多く着ける難易度が多少高い気がするけど、これも栽培する人で変わってくるので一概に言えない。肥料、剪定、仕立て、もともとの土壌などで様々な結果になるからこそ面白いけど若木から果実収量を見込むなら品種はある程度限られる。ミッションは若い頃から果実がたくさん着くけど病気に弱く倒木もしやすいので結果栽培の難易度が高くなる。コロネイキは耐病性、耐寒性も良好で果実がいっぱい着きオイル量も多いけど収穫の効率がミッションの半分程度なので、ミッションなら一日一人100kg収穫できるところ半分の50kgくらいしか収穫できない。いやもっと少ないかも。収穫を手で摘むかレーキなどで取るかで大きく変わるけどあまりにも違いがある。結局のところは好みの問題になるけど生業としてオリーブを栽培するなら日本では数品種しかできないのではないかな。