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樹形

オリーブ栽培をしていてオリーブの樹形をどうしたら良いか、剪定をどうしたら良いかなどを同業者と議論することがあるのだけれど、ヨーロッパなどの地域では降水量と時期が日本と違うため日本では日本の樹形作りが必須になってくると思う。画像は直立形のチプレッシーノなんだけど昨年の強風により主幹の支柱が食い込んだ所から折れてしまったもの。他の横枝は影響が無いのでそのまま横枝が綺麗に伸びて所謂果樹の理想の樹形になるか経過観察してみたけど中心付近から徒長が出て元の形に戻ろうとしてる。落葉樹のように冬に枝が木質化し新芽が胴吹きしないような果樹ならある程度の樹形コントロールができるけど、オリーブではなかなか上手くいかない。実はこれも前職ですでに把握していたことだけど改めて記録に残したいと思いしてみたこと。小豆島でも色々な方たちが脚立に登らなくて良い樹形にチャレンジしているが皆成功させたことが無いのでほぼ無理かもしれない。できたとしても収穫量はどうだろうか。横を切れば上に伸びる。上を切れば横にボリュームが出て真ん中は果実が少ないのに茂ってしまうので樹形は樹の様子を見ながら作っていくに限る。昔樹木医に教えてもらったことで「樹を見るのではなく、樹の立場になってみる」ということを考える。