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オリーブアナアキゾウムシ

朝の綺麗な景色。

さて、HPを見てくださった方から、ゾウムシについて質問をいただいた。「ゾウムシを発見、幼虫と捕殺したが薬ではなく物理的に防除が可能か」といった感じの内容。自分の経験からの回答になるけど、今のところ物理的に何かを設置なり塗布なりした場合に防げたという話は聞いたことがない。自分が在籍していた会社でも一時船舶の塗料を塗ったりしてたけど、塗ってない場所に入るだけでまるで効果がなかった。昔からある農薬「スミチオン乳剤」を50倍で樹幹散布という方法があるけど、これは散布した場所に産卵のために口吻でアナを開けて卵を産むためその際に農薬が効いて死ぬというもの。なんなら散布する場所よりもずっと高い位置、地上2mでも4mでもゾウムシの食害を受けた穴も、ゾウムシ自体も見たことがある。人間が寝ている間にも産卵するし、飛来もする。なので農薬を絶対に使いたくないとかでなければ農薬使用をおすすめする。或る方のようにゾウムシにはある程度やられてしまうことを覚悟のうえで毎日捕獲することによって枯れるまでに至らせない、そこまでして無農薬にこだわりを持っていたいのなら別だけど、そうでなければ農薬は早めに使った方が良い。これについては小豆島からの発信がそれほど多くないのでゾウムシの怖さが他の地域で伝わってないことが大きく影響していると思う。自分が知る限りでは発生、食害されて手の施しようが無くなってから初めて農薬を使う人が多く、農薬使うなら最初から発生確認防除で使うべきだと思うし、殆どが無農薬栽培に挫折してる現実を踏まえてゾウムシの怖さを認識した方が良いと思う。ゾウムシだけは取り返しがつかないので被害を受けないように気をつけないといけない。無農薬でも、農薬使用でも。