
挿し木をしてから1ヶ月。小豆島なら12月くらいから挿してビニールハウスに置いて春の発根まで待つ。
山梨では3月上旬まで霜が降りるので加温しないと凍ってしまうから挿したのは3月中旬。品種はミッション。
小豆島ではパーライトを使っていたのだけれど今は個人でパーライトの処分に困るから土を使って使い終わったら畑に撒く。
このまま気温、湿度に気をつけて最低3ヶ月くらいを目処に発根を待つことにしてる。目標は80%程度の発根、そのうちの90%以上の活着を目指している。
このミッションは小豆島の農家のほとんどが育てている品種だけど病気に弱くオイルの質が水っぽく(※個人の感想)あまり自分の中で評価も高くなかった品種。だけど日本の色々な場所でオリーブ栽培がされている現在、気象条件的にミッションを効率良く栽培できる場所は非常に少ないと思う。加えてこれまた個人的な感想になるけど小豆島のミッションより山梨産のミッション種の方が風味に深みがあり別物のように感じる。
収穫も果実がそれなりの大きさなので効率がいいし、山梨の方が気象条件的に病気が出にくいから山梨ですごく良い品種になる。(と思う。)
なぜか日本のオリーブ栽培でイタリア系品種が増えているけど経営的にはどうだろう。ほとんどが果実が小さめで収穫コストが高くなるうえにイタリアのオイルみたいな含油量、味にはならないから小豆島でも難しいのに雨が多い地方ではよほど栽培を工夫するか早めに収穫しないと思い通りにならない。
数年前に聞いた話だけど瀬戸内のあるオリーブ栽培者が「小豆島の品種は苗が挿し木で品種も良くないからオイルも少ない」と小豆島の栽培者に語り、さらに「自分はイタリアから輸入した接木だから一緒にするな」と言ったらしい。その方は今も上手く栽培ができず苦労してるという話が耳に入ってくる。
しかもオイルの売り上げがほぼないので挿し木で苗を増殖して販売しているみたいだけど挿し木も上手くできないらしい。
山梨ではミッションオススメです。ミッションは発根率良くないけど挿し木の結果は6月くらいに出る予定。
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