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苦土石灰

今日は昨年整備して今年植樹した圃場で苦土石灰を施肥した。この畑はスギナが多くて少しでもどうにかしたくて苦土石灰をまいた。pHが酸性になるとスギナが多いと聞くが自分の経験上水はけの影響が大きいと思う。

耕した畑であればそんなにはスギナは生えてこない。

ただ今回は諸説あるようにpHが原因という事にして石灰でどうにかなるかを試す。

 

肥料に関してだけど肥料はとても大事で使い方次第で作物が良くもなるし悪くもなる。例えば小さい果樹苗などは肥料も大事だけど水分が大事になる。水はけが悪い方が良く育つのだ。それは根が浅く水分があるほうが成長して、果実が生るようになると今度は水はけが大事になり健全な成長が大きく果実の収量に作用する。特にオリーブは根が張らない畑だと隔年結果が強く出る。

なので堆肥で保肥力、保水力、排水性を良くして肥料をあげる事で健全に成長するのだけど、ここでより良い成長を促すのが有機肥料。たとえば化成肥料といわれるものの中にも有機化成肥料があり硝酸態、アンモニア態、有機の三段階で効く窒素が入っている。すごく優秀でその他の微量成分も入っているので文句がないし微生物により団粒構造も期待できるけどあえて言うなら環境汚染にならないようにあげすぎないように気をつけなければならない。

牛糞堆肥などは概ね窒素2%前後で30%程度の肥効率。小豆島で使っていた肥料は窒素12%肥効率80%〜100%。

 

堆肥はすごく大事だけど緩効性で肥効率が悪いので肥料として農業初心者が扱うには難しいのではと思う。

小豆島のオリーブ栽培では堆肥は土壌作り、肥料は果実が取れる前提での窒素量を推奨している。

(蜜柑栽培をもとに計算され、1t/10aの収量の場合)

ただ今年の干ばつでは堆肥を投入して土作りをしっかりしていれば根が深く張り水分ストレスに耐えてダメージが少なかったように思う。例えば培養土を使ったポット植えのように。うちは完全に枯れた木は昨年植えたマンザニロの幼木一本。

小豆島=香川県の技術を学べてよかった。経験は大事だけど歴史に学んだ方が全然お得。