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懐かしい風景で思うこと

小豆島で住んでいたのは最西端の小瀬という地域。

勤めていた会社から車で5分くらいの場所で、写真はその中間にある戸形崎の鯉のぼり。懐かしい。

毎日行き帰りに通っていて嫌なことが多い時、ちょうど夕日の時間であれば車を停めて眺めていたことを思い出す。

 

小豆島では色々な思い出がある。入社した時から自分が農園責任者になるまでに二人上司が変わったけど、どちらも農業のことを知らないので自分も質問ができず、香川県の農業試験場、農業改良普及センター、発酵食品研究所など訪ねて質問ばかりしていたことなど思い出すのはオリーブのことばかり。

 

努力や勉強をして無駄な事はなかったけどオリーブを栽培するのに必要なことは結局基本。自分が最も果実を効率良く収穫していた人と思うのは70過ぎの婆さんだった。

その人は忠実に栽培の基本をこなし、無駄に木を弄らずにただただすることをしていただけ。

昨日ブログに書いたけど某農園での平均収量に対して3倍以上の収穫量だった。

 

小豆島を出て入ってくる情報は結構曖昧で、例えば搾油の歩留まりについて平均ではなく最高値を平均みたいに言うとか、実は5シーズン目の木を「3年で育てた」と吹聴するとか、特定の1本での最高収穫量をすべての木の平均であるかのように称するとか、小豆島を出ると情報がめちゃくちゃな所が多い。皆恥ずかしいのだろうか正直に言えないみたい。自分には理解できないし事実でなければ発信しないほうがいいと思うけど。

 

山梨での自分は発信する限り良い所も悪い所も発信しようと思う。小豆島時代の知り合いも自分の動向は気にしてるみたいなのでオープンに楽しく栽培を楽しむ。