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ノチェラーラ・デル・ベリーチェ

画像は3年前に植えたノチェラーラ・デル・ベリーチェ。

この品種は果実もそこそこ大きくて漬物でもオイルでも美味しい品種で個人的にすごく好きなんだけど栽培が難しい。難しいというより完全に日本での栽培は不向きだと思う。とにかく雨に弱く、雨が降るだけで生長点が枯れてしまうので常に枝分かれして綺麗な結果枝が伸びない。それでいて徒長枝なども下垂枝のように下がっていくので思い通りにできないけど3年でここまで成長した。

 

山梨に合うと思われる台木を作って来年には栽培用に接木で増殖して日本であまりない単一品種のオイルを搾りたい。

 

ところでこの畑は雑草が少ない。傾斜地で地表に水分が少ないのはわかるけど同じような場所に比べても少ない。

実は農業者にとって雑草はコスト軽減に大きく関係するので昨年の秋に除草作業をしないでおいた畑。最後にはメヒシバが30cm位生えていたのを枯れるまで待ったのだ。メヒシバはアレロパシーで自身が増殖するために他の植物の生育、増殖を抑制する性質を利用してみた。結果はオリーブへの影響をみないとなんとも言えないが今の所良好で経過観察しながら今年は全ての畑で実施しようと思う。

 

一応オリーブの周りは除草作業をしてできるだけオリーブに害が出ないようにはしてるつもり。もしでたらまた考えるけど下手なカバープランツよりは上手くいきそう。というかオリーブでカバープランツは日本では無理なのではないかと思う。無理というかオリーブに大きく影響してしまうし、夏や冬の乾燥にはいいけど特に秋は無い方がオイルの品質が上がると思うのでむやみにやらない方が良いと思う。