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着果の可能性

山梨でもオリーブの花が今日あたりで5分咲きくらいだろうか。今年は雨が順調だからか不完全花が少ないと感じる。オリーブの品種、コンディションによるけど雨が少なく乾燥している冬は特に不完全花が多くなる。もともと子房がないし、雌しべもないので果実が生る花ではない。特に乾燥しやすい土地で根の張りが浅かったりするとネバディロブランコ、チプレッシーのなどは不完全花が多いので、花の数の割には果実が着かないことが多いように感じる。経験上、コンディションが良いとネバディロでも沢山の果実を着けるので、オイルの好みは別として収穫量を見込んでの栽培はアリ。果実の着果量と病害虫の発生、被害などは比例しがちで、水分の他に栄養が豊富だと着果量は上がるけどハマキ虫、ゾウムシの被害もあり、秋になると炭疽病も多くなりがち。理由は説明できるけど長文になるしブログにアップするのも面倒なので割愛します。たとえば商品化して販売までする人でオイルにこだわりが強い人は特に窒素は控えた方が味、香りに深みなどがでて素晴らしいものに仕上がる。対して果実を販売するだけの農家であれば、しっかり肥料と水分管理をして果実を沢山着け、発生しやすい病害虫に対して適切に農薬散布をする。この場合特に苦味などが強く単調な味になりがち。もちろん品種でも変わってくるけど自分は販売までしているので肥料は控えてこだわったオイルを選んでいる。実際果実を販売できる地域は小豆島と極僅かの地域しかないので必然自分と同じようになるとは思うけど。理由はどうあれ果実は沢山収穫できるにこしたことはない。肥料の種類も大事だし蒸散、風通し、剪定など全てが大事。植えたら勝手に育ちそれで生活できるような作物ではない。