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挿し木のその後の後

昨年からの挿し木、少し早いけどそろそろと思い根を確認してみた。まばらにだけど発根しているものもあるがやはりまだ早いみたい。それにしても発根している個体は根が長いものも確認できるので、そこそこ成功と言っても良さそう。ただこれからの時期は気温が高くなり湿度、日差しなどの影響により腐ってしまう確率も高くなる。それらのコントロールがうまくいけば暖かい時期の方が挿し木の発根が早まるのでもう一踏ん張りどころでもある。山梨では朝の冷え込みから昼間の日差しのギャップが激しくて鉢上げしてからどこに置くかも重要。根が活着せず水分を吸い上げないときに強い日差しに晒すと枯れるリスクが上がる。本来であれば今週からの長雨の天気に合わせて鉢上げしたものを雨に当てれば落ち着き、その後の日差しに耐えられる苗ができるはず。今年は想定より発根が遅くなってしまうので来年はもう一月くらい挿し木を早めて鉢上げを春の雨季に間に合わせたい。自分が理想と思っていた挿し木の方法で今年はそれなりの収穫を得られた。その方法は接木にも応用ができるので今年の冬はそれもチャレンジするつもり。できることならオリーブ栽培でコストのかかる倒木防止の為に必要な支柱を省けるか、もしくはコストを減らせるような苗が作れたらと思っている。これが成功すれば支柱の縛り直しなどの手間も省けるのではないかと考えているのでオリーブ栽培に参入しようとしている人たちとってはすごく大きい影響だと思う。ぜひ成功させたいがまだ誰もチャレンジしてないと思うし、そもそもうまくできるかもわからないこと。でもせっかく独立してこの業界にいるから面白いことに挑み続けたいという気持ちは強いので、とりあえずは今の挿し木で成果を出して来季では時期など他も見直して精度をあげたい。本当にオリーブ栽培で苗は大事。もちろん土作り、一年通しての管理など他にも大事なことがあるけど苗のデキで数年分は収穫が遅れてしまう。良い苗、良い栽培方法でオリーブを楽しく感じて欲しい。