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アースオーガ

本来なら今頃堆肥をまくのだけれど山梨では堆肥をまいても攪拌(耕運)できないので今の時期はゆっくり過ごしている。攪拌ができない理由は冬の寒さと降水量の少なさ、それと空っ風で剪定はもちろん根を切ってしまうと乾燥してしまい気のダメージが大きくなってしまうから。SNSで他の人がこの時期なんの作業をしているかわかるけど結構剪定している人が多いみたい。小豆島では剪定の本数が多い人などが冬に剪定するけど本来は3月くらいがベストと言われている。なので今無理して剪定する必要がない人はしないほうがよいと思うのだけれど皆剪定が好きなのかな。自分は良い果実をとるためには剪定は必要な作業の一つと思うけど剪定自体は好きではない。とにかく面倒だし、会社員時代に剪定で腱鞘炎になってしまい、それからは冬になると右手首が疼くし太めの枝を切ろうとすると激痛が走るのだ。なのでできるだけ剪定から逃げたくてしょうがない。まあ剪定はもう少し先だし来週からは堆肥を置く作業に入ろうと思う。平地は堆肥を置き苦土石灰をまいて3月後半くらいにトラクターで攪拌するけど傾斜のある畑ではそうもいかない。攪拌すると雨で流れてしまうからこれまでは堆肥は置くだけにしていた。でもやっぱり春に根は切りたいし、地中を改善したいので前々から考えていたアースオーガを今年は購入してみた。早速畑に行って試してみた。10年前にも前職で試してみたけど多分昔のはスクリューのみで現在のようにスクリューの先に刃がなかったように思える。実際昔のは全然掘れなかったけど今回のはびっくりするほど地中に入っていく。画像は直径20cmのスクリューで深さは実質30〜40cmは掘れるので延長のシャフトをつければもっと掘れるだろう。これだけ掘れれば堆肥を直接地中に入れられるので雨に流されることなく土壌を改善できるのではと期待する。根も切れるので毎年根の更新もできる。安くはない買い物だけどこれは満足。土壌に空気も入れられるし傾斜地の栽培には必須の道具になるかもしれない。自分の畑だけではなくコンサル、栽培指導先にも応用できる技術がどんどん蓄積できている。これにより良い果実をどんどん作りいろいろなことをmaruuのノウハウとして伝えていきたい。とにかく果実が取れないと何も始まらないけど数年間コストをかけて赤字の人たちが自分の周りにも結構いる。10年以上オリーブ栽培をしておそらく数千万円を個人で使い込んでいる人もいる。相談を受けて指導となった時に確実に成果を出せる体制を強固にしたい。