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今年の挿し木

販売の方も落ち着いてきたので来年の為に挿し木を実施。

画像はピクアルだけどこれまでは朝の冷え込みで凍ることがないように春に行っていたけど今年は最低限の設備を揃えて12月の挿し木。

うまく発根して来年秋までに大きく育てたいと思っている。

山梨では路地で育てても個体が小さいうちは冬を越せない可能性が高いので、そのときはまたビニールハウスに入れるしかないけど一応来年秋の植樹予定をもとに依頼があったので冬の挿し木になった。

そもそも挿し木は条件がそろえばそれほど難しいものではないと思う。条件とは色々で地温、気温、湿度、日当たりの加減、挿し穂の作り方、挿し床、土壌水分の加減など。例えば地温がベストでも気温、湿度がベストでないと葉が傷んでしまいゆくゆくは腐ってしまう。

腐ってしまうからといって水をあげないでいると乾燥で落葉もしてこれまた最後には枯れやすくなるし、発根がしにくくなってしまう。夏はハマれば早く発根するけど腐食してしまう可能性が大きい。冬は遅いけど腐ったり、枯れてしまう確率は低くなる。結局は条件によって変わってくるし、品種によっては発根がしにくいので接ぎ木の方が良い場合もある。ただ接ぎ木も条件による。接いでる部分を露出するとあっという間に菌が増殖して腐ってしまい癒合しない。乾いてしまうのでカルス形成もしない場合も出てくるし、台と接ぎ穂の相性もある。まあ色々考えてもオリーブオイルを買ってくれる人で品種のことを気にする人は同業者以外ではほとんどいないし、増殖が難しい品種は手を出さない方が無難なのは間違いがないと言えるだろう。でも確かに希少品種は高値で売れる。