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先祖返り

先祖返りという言葉はご存知だろうか。正直自分はオリーブ以外で見たことはないけどオリーブの場合根元から切ったり極端に強く主幹を切り戻したりすると実生のような特徴が出てくる。葉は小さいけど厚く独特な特徴だ。画像はルッカということで頂いた苗を植えたけど形があまりにも悪すぎて直そうと強く切ったらそうなってしまった。果実はもちろん着いていないので正直植え替えようか迷っている。そういった樹に限ってどんどん成長だけはしているように思えるからなんとなく価値を感じられないでいる。ただこれも実生の特徴と言えるのかもしれないけど成長して伸びた枝の先は本来の品種の特徴的な葉になりつつあるのでひょっとしたら来年あたりは果実が着くかもしれない。気づいたことがある。この先祖返りという現象、自分がみたのは3回目くらいだけどルッカで2回、あと1回はフラントイオだった。他は強く切り戻してもこういった現象を見たことがない。これも品種の特徴だろうか。ちなみにルッカとフラントイオは同じ系統でDNAも近いらしい。よくネットとかではパラゴン、タジャスカ、フラントイオは一緒だと言われるけど、違うとも言われているらしい。本当はどうなんだろうか。香川県では炭疽病の耐病性試験をした時の結果としてフラントイオ、ルッカは別となっており耐病性に関しても全く違う結果となっていた。なので少なくともルッカとフラントイオは別かと思う。その他自分の中で未だにはっきりしないのがピクアルとオヒブランカだ。そもそも国内の苗木屋が混在させてしまったことが日本国内でこの2品種を混同させてしまっていると思うけどこうなってしまうと信用ができない。発音に関しても現地の発音からするとおかしいと思われるものが多い。例としてシプレシーノ、ホジブランカ、バーデールとか。なんでだろう英語発音なのかな。日本人同士だと通じるからどうでもいいか。