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ノチェラーラの接木

今年の春に接いだノチェラーラの苗。少しづつ大きくなってきた。今年これからの冬を乗り切れば来年春には定植しようと思っている。本当は今からでも畑に植えた方が今後の成長面では良いのだが個体が小さいうちは山梨の越冬は難しいのでポットで養生。厳密に言えば畑に植えるとポットの様に根が細かく張らないので冬の気温で凍結、枯死の可能性が高くなる。日本においては酸素、水はけ、適度な水分量など色々なバランスでオリーブは様々な成長をするので一概には言えない部分が多い。たとえば水分が多い畑、田んぼなどでは概して花が充実して果実も多く着くけど根が浅いので乾燥に弱く落果が多く、秋には病気が発症するため結果多く収穫が出来ないけど天気が都合よければ収穫が多くできる場合もある。そもそも「オリーブが乾燥に強い」は微妙な表現。実際根が伸びる春から秋までに雨が少なければ根が水分を求めて、水分が少ない=酸素が多いので深く根が伸びるので水分ストレスの強い個体になる。なので乾燥に強くなるけど日本では雨が多いので根が浅く個体が大きくなれば自身で蓄えた水分により乾燥に耐える。より隔年結果が顕著になりやすいと思う。とにかく自然のバランスによって様々な姿を見せるしオリーブ栽培も普通に農業なので自然が主役と思う。