· 

外国でのオリーブ収穫

今日から梅雨らしい天気になるのでできる仕事とできない仕事があり、仕事ができないときはボーッとして数年前の事を思い出したりしてた。

会社員をしていた頃、オリーブ関連の出張でオーストラリアとフランスへ行った事がある。画像はオーストラリアの収穫。オリーブの収穫も色々ありこれは機械でオリーブの樹の下に傘を開きシェーカーと言う部分で高速で揺らし落とすスタイル。それほど目新しいやり方ではないけど手摘みよりは断然早くたくさんの量が収穫できる。他にも洗車の機械みたいに樹をまたいで収穫していく機械なども海外にはあるけど日本は未だに手摘みがほとんど。理由は支柱の存在。支柱があるとシェーカーが樹を掴む事ができないし洗車機のような数千万円する機械は日本のオリーブ関連企業でもなかなか手が出ないだろうし、そもそもその機械が運転できるような平坦で広い土地が小豆島少ない。小豆島以外ではどうだろう。平坦でそれなりの土地でそれなりの収穫量といってもせいぜい10t、20tのレベルではそこでしかオリーブを栽培している訳ではないので機械の稼働率が悪い。

結果日本は手摘みに落ち着く。支柱を外せば良いのでは?と考える人もいるけど倒木しても良いのであれば支柱無しでもいいと思う。倒れたときに後悔するので小豆島は皆支柱を設置している。台風があり、雨が多い日本での収穫方法なので仕方ないけどメリットは酸価(酸度)が高くならない事。手摘みで傷も少ないので海外とは比較にならないほどの酸価の低さになる。国産オリーブの手摘みで酸度0.3%以上、いや0.2%以上はなかなかお目にかかれない。