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搾油

ここ最近は畑も一段落なので今日は搾油について書いてみたい。

オリーブオイルの良し悪しを自分なりに言わせて貰えば一番大切なのは色々な意味で果実の状態。次にお客様に届くまでの保管条件等。その後に搾油の技術になるかと思う。

厳密に言うと搾油に関しては卓越した技術というより最低限失敗しない事だと思う。小豆島でも搾油でオイルが決まるみたいな事を言う人たちがいるけど実際品評会などで評価を得ている人達は特別な事をしているわけでもなく、できた果実をただ搾るだけ。ただ搾るだけといっても下手に搾ってはいないで普通に搾っている。オリーブの搾油で良くない事は搾油自体より搾油後の清掃だと思う。

搾油後の清掃が翌日のオイルの品質に大きく影響する。

つまり搾油自体は果実を最大限に生かす方法ができれば良くて、良いオリーブオイルに必要な条件は品種ごとの搾油の時期、状態、搾油後の濾過や保管状態が大事。

オリーブ栽培で言うと剪定が大事と言う人に果実を上手に生らし効率よく収穫量を増やしている人を見た事がない。

それと同じように搾油が全てみたいに言う人が品評会などで良いタイトルを取った事を見た記憶が自分にはない。

オリーブ業界、搾油などで格好つける人が多くて商売のために誇張する人も多いけど実際食してみて自分なりに美味しかったり、その人のオイル作りに共感できれば良いと思うので自分なりに欲しいオイルを見つけて欲しい。

最近オリーブオイルの評価で思う事は料理人、ワインのソムリエの人達はオリーブオイルの事をわかっていない人がすごく多く感じる。そもそもそれほどオリーブオイルの品質が一般的に重要かはわからないけど。