マエアカスカシノメイガ

作業を終え家に戻ると鉢植えのオリーブから見覚えのある飛び方で逃げる蛾を発見。

 

この飛び方は間違いないと思い追跡、発見、撮影に成功した。

 

なんと2月の山梨でこいつを見るとは驚き。「マエアカスカシノメイガ」だった。

 

こいつはキンモクセイなどにも卵を産みつけ幼虫が食害するがオリーブでは大発生したりもする害虫。

 

小豆島では12月にも幼虫が食害するが春は比較的発生が控えめ。でも今2月だし。

 

厄介なのは秋の発生で、概ねピークが3回来る。農薬を使う場合は「デルフィン顆粒水和剤」を個体が小さい時に使えば効果は抜群。

 

農薬を使いたくない場合は樹勢をコントロールしてできるだけ虫のターゲットにならないようにするしかない。

良く捕殺する人がいるけどそれは手が届く大きさの木までで木が大きくなれば非現実的なのと幼虫でも糸を使い木に来るから食害されるのは諦めるしかない。

 

5年程前だろうか、剪定した木と剪定していない木が二本並んでいるので殺虫剤を散布せず放置して観察したところ剪定した木は新芽が全て食害された。

剪定していない木はほぼ食害なし。つまり畑の状態、木の状態を把握してコントロールできるのであれば被害を抑えられる可能性が大きくなる。

この虫の被害を問題視しない人も多いが、成長点が食害されるとバランスが崩れ病気の感染率、発生率の上昇で最終的には翌年の果実着果量に影響するので注意が必要と思う。窒素過多は特に注意。